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訪問時のデジタルツール(PC/プリンター編)

在宅医療の効率化を図るためにはデジタルツールの活用は欠かせません。では、実際にどんなツールを使っているのでしょうか?みどり訪問クリニックのケースを紹介します。まずは、患者さん宅を訪問するときに持ち歩いているツールから。

ノートパソコン

みどり訪問クリニックでは、「Let’note(Panasonic)」を採用しています!
外で使うには、「頑丈/軽量/長時間使用可能」が必須となります。今でこそ各メーカーから軽量で長時間使えるパソコンは多く出ていますが、みどり訪問クリニックが開業した2012年春の時点では、選択肢が「Let’note」くらいしかありませんでした。特に「頑丈」の要素も加えると、ビジネス界での実績からみて、「Let’note」の信頼性は圧倒的でした。

開業当初はコストを極力抑えるために、中古の「Let’note」を物色して、「●万円で買えた!」なんて無邪気に喜んでいた院長の姿を思い出します(笑)。

ちなみに、みどり訪問クリニックでは、大きな問題がない限り、極力同じツールを使うようにしています(訪問用の車でさえも)。ちょっと機能が良くなっても、使い勝手が変わると戸惑いますよね?また、みんなが異なるツールを使っていると、機器トラブルが発生したときに、助け合えませんので。

とはいえ、最近SONYのVaioProの薄さと軽さに興味深々ではありますが・・・(失笑)

モバイルプリンター

診察後には「診療レポート」を作成してご自宅に置いておきます。診察結果や気付いたことをA4一枚にまとめてプリントアウトし、「クリニック特製のバインダー」に綴じておくのです。こうするとご家族も安心してくださいます。また処方箋が必要な時は、その場でプリントアウトします。というわけで、モバイルプリンターは必須です。

モバイルプリンターはなんといっても、「ランニングコスト/信頼性」が重要です。ランニングコストとは、主にインク代です。毎日数十枚プリントアウトするので、インクの消費量はかなりのものです。

そこで、みどり訪問クリニックでは、「PIXUS iP90(CANON)」を使っています。2005年発売の機種ですが、中古品をかき集めています。最新機種(といっても2008年発売ですが)はiP100。何が違うのかというと、使用するインク単価です。プリンターは最新機種になるほど、カラー印刷を綺麗にしようと、インクの質や色の種類が増えていきます。私たちの使い方だと、カラー印刷は関係ないので、困ったもんです。

ここでインクの販売価格を比較してみましょう。

iP90(インク色数4色)
インクタンク BCI-16 Color カラー(2個パック):2,469円
インクタンク BCI-15 Black ブラック(2個パック):1,500円

ip100(インク色数5色)
インクタンク BCI-19 Color カラー:1,646円
インクタンク BCI-19 Black ブラック:1,512円

iP90は2個パックの価格なので、圧倒的にランニングコストを圧縮できます。しかも機種代も中古なので激安。ただ最近はなかなか入手できないのが悩みです(泣)。

※Windows8での動作確認はしていません。
※古い機種なので消耗品の販売終了なども考えられます。予めご了承ください。
(2014年5月1日時点では、Amazonでインクタンクを販売しておりました。)

次回はタブレット端末やモバイルwifiルーターについて紹介します!

MEMO

・ツールは極力同じものを使う。
・イニシャルコストよりもランニングコストを気にしてみる。

Good Point

・同じツールを使っていれば、ひとりが困ったときに皆で助け合うことができる。
・ランニングコストの圧縮に、中古製品が役立つケースがある。