在宅医療を知る First
- ノルマがキツイ
- 24時間365日で休みがない
- 自分の時間がない
- 家族と一緒にすごす時間が削られる
私たちは、「自分の犠牲を厭わないスーパードクターしか
生き残れないような在宅医療にはしたくない。」こんな思いもあり、在宅医療に対するネガティブイメージを変える体制づくりを行っています。
もし、あなたが働く場所や働き方を考える際、「在宅医療」を
したいという思いがあり、当サイトにたどり着いたとしたら…
その中身や魅力を知っていただき、あなたの「働く場所」「働き方」を選択する後押しになれれば幸いです。当院の秘密を少し紐解いてみたので、在宅医療の世界を覗いてみてください。
「在宅専門型クリニック」と一言でいっても、クリニックの経営方針によって訪問先や働き方は多種多様です。
診療体制や経営方針により、医師一人あたりの精神的・体力的負担が変わると言っても過言ではありません。
医師1人あたりの担当する訪問数や負担も大きく異なってきます。
在籍している医師の数は?
医師が多数在籍することのメリットは?
1日あたりの訪問数は?
医師1人で訪問するのでしょうか?看護師や診療助手が同行するのですか?
訪問先は?
居宅への在宅医療に向く医師は?
診療圏はどれくらいの範囲ですか?
利用する患者さんはどんな人ですか?
24時間365日対応の体制はどのようにしているのでしょうか?
今まで外来を中心としてきた医師にとって、在宅は新しいことの連続だと思います。
働き方を考える上で、医師としての活躍フィールドを比較検討する際、混同しないよう、ここで一旦まとめてみました。
外 来 | 在 宅 | 病 院 | |
---|---|---|---|
患者さんの情報収集 | 来院時 | 訪問前(取りに行く) | 来院時・紹介状 |
診療場所 | 院 内 | 院 外 | 院 内 |
移動 | な し | 自動車で移動 | な し |
診察 | 平均5〜15分 | 平均15分〜30分 | 病院による |
診療受付 | 主に日中 | 24時間365日 | 午前中診療が多い |
看取り | 不 可 | 可 能 | 可 能 |
診療方針の決定 | 患者さん本人 | 患者さん+ご家族 | 患者さん本人 |
情報共有 | 個人@院内 | チーム@院外 | 個人@院内 |
患者さんとの 出会いの場 |
患者さん主体 口コミ・ネット検索・紹介 |
横とのつながりや 地域のつながり主体 病院・連携室/訪問看護ST ケアマネージャー紹介 |
患者さん主体 医師間紹介 |
在宅医療の場合、病院や外来における診療方針との違いに最初は戸惑う方も多くいます。
その中でどのように関わっていくのか、診療方針や関わり方の違いについてご説明します。
病院・外来の医療方針 | 当院の在宅医療方針 | |
---|---|---|
見る視点 | 病気をみる | 患者さんだけでなく、家族や地域をまるごとみる。 |
家族との関わり |
患者さんの診療方針についての 説明と同意を得る |
患者さんと、その家族に情報共有を行い、本人からはいのちの物語り的な 個々の価値観や生き方をご説明いただき、最善の判断を合意のうえで行う。 患者さんだけでなく、家族の介護によるストレスケアや不安を取り除くことも重要 |
医療 |
治すことを第一に医療を 施すことが優先される |
在宅療養者の視点に寄り添うような医療を提供する |
看取り後 | 亡くなるまでの関わり | 遺族会実施(年2回) |
当院では年に2回遺族会を行っています。
患者さんとお別れをしたあともご家族とのつながりを大切にするためです。 ご家族が冷静になった時の心境を語っていただくとそこから学ぶことが沢山あります。
次の方への配慮にもつながり、良いケアにもつながります。本当にありがたいご縁です。
在宅医療は患者さんが普段過ごされている場所が診療場所です。
あなたが生まれ育った環境とはもしかしたら真逆の人もいるかもしれませんし、驚かないことの方が少ないかもしれません。その生活環境の下、ご本人やご家族の価値観を尊重する必要があるのが在宅医療です。
また、ご家族の方に対する診療についての説明力や多職種の方に対するコミュニケーション力やマネジメント力など診療以外のことを身につけることも在宅医には必要になってきます。
最初は不慣れなことの連続でうまくいかないことも多いかもしれません。ですがみんなその道を辿ってきたので安心してください。あなたが「在宅が楽しい!」そう思えるようにするのが私たちの役目です。